新設:2009-01-01
更新:2022-11-13
浄土寺 (三浦按針菩提寺)
撮影:2008-12-24ほか
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浄土寺は、正式名称を濤江山浄土寺(とうこうざん じょうどじ)といい、親鸞聖人を開祖とする浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺で、三浦按針の菩提寺であったといわれています。
寺宝として三浦按針ゆかりの念持佛(観音菩薩立像)と唄多羅葉(ばいたらよう)が伝わっており、三浦按針没後220年経った1840年には江戸按針町から三浦按針の法要に際し豪華な刺繍が施された打敷が寄進されています。
浄土寺は、横須賀市西逸見一丁目11番地にあって、京浜急行逸見駅から徒歩3分、JR横須賀駅から徒歩10分の位置にあり、三浦按針の屋敷があったといわれる鹿島神社北側の直ぐ傍にあり、隣に逸見小学校があります。
浄土寺は、鎌倉時代の武将・畠山六郎重忠が建立したとされ、室町時代に浄土真宗に改宗する前は天台宗であったとのことです。
太平洋戦争末期の1945年7月に浄土寺の梵鐘は兵器製造用に使うため日本軍に供出させられました。終戦後アメリカに送られアトランタの公園に十数年置かれていたそうですが日米修好百周年を記念して1961年5月に浄土寺に戻されました。しかし、鐘楼が壊されてしまっていたため、梵鐘の響きは現在も聞くことができません。
1961年1月28日付神奈川新聞に掲載された梵鐘返還を伝える記事
現在の住職は、逸見道郎(へんみみちお)氏で、2007年11月、「かまくら春秋社」から「青い目のサムライ 按針に会いに」(ISBN978-4-7740-0378-8)を出版し、2008年9月12日には英国メッドウェイ市(三浦按針生誕地ゆえに横須賀市の姉妹都市)において開催された「第2回「日英交流150周年記念 歴史上の人物誌セミナー」にてウィリアム・アダムスに関する講演をしています。
なお、 浄土寺の山号に使われている「濤」の字は「なぎさ」を意味しているとのことであり、かっては三浦三十三観音霊場第20番の札所でありました。
サイト「青い眼のサムライ 三浦按針」では、「三浦按針と按針ゆかりのまち・逸見」が紹介されています。
ホリプロの創立50周年記念事業の一環として 日英合作舞台「按針 イングリッシュサムライ ANJIN 」が、2009年12月10日~2010年1月18日
(東京)天王洲銀河劇場で、2010年1月22日~2010年1月31日 (大阪)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで 上演されました。
上演に先立ち 舞台稽古が始まった最初の休日(2009年11月8日) 日英スタッフ・キャストが浄土寺、按針塚および鹿島神社を訪問されました。浄土寺の本堂では
逸見道郎(へんみみちお)住職から三浦按針ゆかりの品々などについて説明を受けました。
当該日英合作舞台「按針 イングリッシュサムライ ANJIN 」プログラムと劇場ロビー展示パネルに当サイト「按針亭」掲載の按針ゆかりの写真5点が使われました。