新設:2009-01-01
更新:2022-11-13
サン・ブエナ・ヴェンツーラ号
撮影:2008-11-23ほか
松川河口の 「按針メモリアルパーク」に設置されている彫刻家重岡建治作の「サン・ブエナ・ヴェンツーラ号」
三浦按針が 日本で初めて建造した2隻の洋式帆船のうち大きい方の船で 2番目に建造した帆船
後に 太平洋を渡って現在のメキシコに達し、その後も太平洋で活躍したという。
模型説明銘板(左下写真右下)に次のとおり記されている
サン・ブェナ・ヴェンツーラ号 (幸せを運ぶ聖なる船)
1600年、九州豊後に漂着したオランダ東洋遠征船隊の航海長英国人ウイリアム・アダムスこと日本名「三浦按針」は1604~5年に将軍徳川家康の命をうけ伊東の松川河口で日本最初の洋式帆船120トンを建造しました。(慶長見聞集に記載)
この船は家康より前フィリピン諸島総督、ドン・ロドリコ(ノバ・イスパニア)に貸与、浦賀からアメリカ大陸を経てアカプリコに平穏な航海で一行は無事到着しました。
ドン・ドロリコにより命名されたサン・ブェナ・ヴェンツーラ号(「幸せを運ぶ聖なる船」と翻訳)は のちにマニラとアカプリコ間の貿易船となりました。
伊東市はこの「三浦按針」の偉業を顕彰するために市制施行50周年を記念し大型帆船模型を建造しました。
アダムスの造船については、調査しましたが残っている記録もなく、当委員会はアダムスが当時働いていたロンドンのライムハウス付近の造船所で建造された(1605年)スーザン・コンスタント号(英国から米国バージニアに移民船として使用された)をモデルにしました。
1997.AUG.7
サン・ヴェナ・ヴェンツーラ号大型帆船模型建造委員会
伊豆 松崎
株式会社 岡村造船所
OKAMURA MARINE CRAFT CO.,LTD.
製作年月 1997年 8月
補 足
彫刻家重岡建治作の「サン・ブエナ・ヴェンツーラ号」設置場所の「按針メモリアルパーク」は 渚町6にある